人気ブログランキング | 話題のタグを見る

本とマンガが好きな本屋見習い(3級)によるダラダラした日記/主に買った本とマンガの感想を晒しています/コメント・TBはいつでも大歓迎です/ただし当ブログに不適切と思われるコメント・TBは削除する場合があります


by Around-the-clock
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

打って変わって。

博士の愛した数式
小川 洋子 / 新潮社
ISBN : 410401303X
スコア選択: ☆☆☆☆☆



小川洋子「博士の愛した数式」(新潮社)読了。
「どすこい。」の次にこれを読むってちょっと混乱しそうだなぁと読み終わってから気付きました。
でも別になんという事もなくサクサクと読めました。
児童向けだそうだし。
最近の児童書ってほんとに大人が読んでもおかしくない作品が多いですね。
バッテリーとか。(投げ掛けておいてこれしか例えが浮かばない)
昔よりも書き手が増えたんでしょうか。
それとも自分の小さい頃はあんまりそういう作品に巡り合わなかっただけなのかしら。

感想を一言で表すのがとても難しい作品です。
読み終わったところで胸がキュウキュウしました。
面白いという表現はなんか違うような気がするし、感動したというのも違和感があるし。
ただ1つはっきりといえるのは読者を引きずり込む小説であるという事です。
しかも無理矢理とか力ずくではなくて自然と数学の世界に持っていかれます。
正直私の数学能力は全く幼稚園レベルなので作品に登場する数式だとかなんやらの法則だとかを理解しきれていないのですが、それでも数字が持つ魅力に魅了されました。

あとはルート。
やばい。(断じてショタではありません)
とっても賢くて正直で真実を嗅ぎ分ける能力(誇張し過ぎ?)が素晴らしい。
かなり素敵な青年に成長している事でしょう。
想像するだけでごはん食べれます。(変態!)

そういえば単行本を買ったのはかなり久々です。
記憶が正しければ三浦しをんの「むかしのはなし」(幻冬舎)以来です。
た、多分。
単行本で買うのはちょっと勇気が必要です。
だって文庫の方が明らかにお買い得だし失敗した時(つまりそれほど面白くなかった時)の悲しみといったら…幸いな事にそういう事態は未だに訪れていませんが。
なぜなら単行本をほとんど買わないからね~。
by around-the-clock | 2005-08-02 22:45 | 読書感想文